▲アウディの主力モデルであるA4アバント。徐々に総額100万円以内の物件も増えてきているが、狙い目となるモデルを紹介する▲アウディの主力モデルであるA4アバント。徐々に総額100万円以内の物件も増えてきているが、狙い目となるモデルを紹介する

女性ユーザーにも人気のプレミアムカーブランド

メルセデス・ベンツやBMWと並ぶ、ドイツのプレミアムカーメーカーであるアウディ。

洗練されたデザインと上質なインテリアが醸す都会的なイメージで女性ユーザーにも人気だが、「クワトロ」と呼ばれる4WDシステムや軽量アルミボディなど、時代を先駆ける新しい技術を積極的に採用し続けるメーカーとしても知られている。

そんなアウディの主力モデルとなるのが、Dセグメントに属するA4だ。ボディはセダンとアバントと名付けられたステーションワゴンがある。

初代A4アバントがデビューしたのは1996年10月。以降、進化を重ねながら2016年4月に登場した現行型でシリーズ5代目を数える。

同クラスのライバルであるメルセデス・ベンツ CクラスワゴンやBMW 3シリーズツーリングと異なり駆動方式は前輪駆動がベースだが、アウディの代名詞的存在でもある4WD仕様の「クアトロ」も設定されている。

デザインの鮮度がいまだに衰えていない4代目

▲初期型は登場から10年以上たつが、今でも古さを感じさせないデザインだ ▲初期型は登場から10年以上たつが、今でも古さを感じさせないデザインだ

ここで注目するのは、2008年8月~2016年3月に生産されたシリーズ4代目だ。

従来モデルよりもエッジの効いたデザインでシャープな印象が強調されている他、フロントマスクに精悍さを加える白色LEDを配したヘッドライトなど、現行型にも通じるスポーティで洗練されたルックスが特徴。

搭載するエンジンは、1.8Lと2Lのターボ、そして3.2LV6のNAの3タイプ。2Lターボ車と3.2LNA車にはクワトロも設定されていた。

直近3ヵ月の中古車流通量は300台前後の水準で横ばい状態だが、相場の下落傾向が強まっている。

現行型が登場から3年経過し中古車相場が下がってきたことで、旧型に当たる4代目の相場を押し下げる圧力となっているようだ。その結果、予算100万円圏内の物件の充実度がかなり上がっているのだ。

デザインの鮮度を高いまま保っている4代目を、予算100万円で狙えるようになったのはうれしいニュースと言えるだろう。

▲白色LEDを採用したヘッドライトが、フロントまわりにシャープな印象を与えている ▲白色LEDを採用したヘッドライトが、フロントまわりにシャープな印象を与えている
▲アバントはステーションワゴンタイプで、スポーティなデザインだ ▲アバントはステーションワゴンタイプで、スポーティなデザインだ
▲4気筒モデルにはターボチャージャーが搭載されている ▲4気筒モデルにはターボチャージャーが搭載されている

バリューアップを狙うなら1.8 TFSI SEパッケージに注目

予算100万円圏内では、2012年3月までの前期型がメインターゲット。中でも1.8L車は選択肢が豊富なため、まずはここから当たるのが正攻法だ。

新車時価格が400万円オーバーだったことを考えると、10年落ち未満で走行距離6万km程度の物件ならバリューはハイレベル。本革シートや17インチアルミホイールなどのオプション装備を標準化したSEパッケージなら一段とバリューがアップする。

さらなるハイバリューを狙うなら、4WD仕様のクワトロに狙いを定めるという手もある。

ただし今のところ選択肢は極少。下落圧力が効いている現在の相場トレンドからすれば、総額110万~130万円付近に小さなボリュームゾーンが予算100万円圏内に下がってくるのも時間の問題だ。

絶好のタイミングを逃さないように、流通量の多い2.0 TFSIクワトロに照準を合わせつつ、こまめに物件をチェックしていこう。

▲こちらはSラインというスポーティなグレードだが、内装はおおむねこのようなイメージ。ドイツ車らしくシンプルで機能性が高い ▲こちらはSラインというスポーティなグレードだが、内装はおおむねこのようなイメージ。ドイツ車らしくシンプルで機能性が高い
▲ラゲージはゴルフバッグが横に2つ入り、使い勝手も工夫されている ▲ラゲージはゴルフバッグが横に2つ入り、使い勝手も工夫されている
文/中野剛、写真/篠原晃一

▼検索条件

アウディ A4アバント(4代目)×1.8 TFSI SEパッケージ×総額100万円以下×全国

▼検索条件

アウディ A4アバント(4代目)×総額100万円以下×全国